2015/07/27 | ブログ住宅設計のコツ

子育て世代の家造り

今回はお家のプラン(間取り)についてお話させて頂きます。

家造りの間取りにおいて、施主さまのご要望をお聞きしながら図面を作成していくのですが、子育て世代にとってのプラン(間取り)において、おさえておきたいポイントをご紹介致します。

通常、将来生まれてくるお子さまの人数を想定してプランを考える事は当たり前の事なのですが、本当にお子さまの人数分だけ子供部屋を用意する必要があるのでしょうか?

敷地や建築コストに余裕があり、将来使わない部屋が出来てもよいのであれば問題無いでしょう。

しかし、限られた敷地・予算をを有効に使い、将来的にも効率良くお家の稼働率をあげたいのであれば、良く考えなければいけません。

【ポイント1】
お子さまの人数を考慮したプランを考えながら、お子さまの性別を考慮したプランを考える必要が御座います。

例えば、現在女の子が1人おられ将来的にはもう2人のお子さまをとお考えの場合、3つの子供部屋を考慮したプランが一般的です。

しかし、面積やコストに余裕が無い場合は如何でしょう?

例えば、将来生まれてくるお子さまは、当たり前ですが女の子か男の子ですよね。

同性のお子さまの部屋を共有にする事により、有効に面積やコストを抑える事が可能です。

【ポイント2】
子供部屋が必要な期間は、一体どの程度なのか?

小学生の間は個室が不要と考えれば、中学生の3年間・高校生の3年間・大学生の4年間(下宿の可能性も御座いますが)を合計しますと10年となります。

社会人になって数年住んだとしても15年程度では無いでしょうか。

お家の寿命の中で、この期間を重視してプランを行う事はもったいないと思います。

昨今のリフォームブームの中、ご夫婦2人暮らしの為に減築(建物の面積・部屋を減らす)するリフォームが増えております。

最後に、私が考える子育て世代の家造りの適切なプランとは、リビングなどの共有空間に勉強スペースを充実させ、子供部屋には可変性をもたせ、壁を追加したり撤去出来る構造にしておくことが大切だと思います。

また、出来る限りコンパクトに計画する事によりお財布にも環境にも優しい家造りが出来ると考えております。