2018/10/25 | ブログ高気密・高断熱住宅

新住協(新木造技術研究協議会)の総会2018のまとめ

工藤住環境設計室の工藤です。

最近、BLOG更新が出来ていませんでした・・・。

ちょっと、仕事が忙しくて・・・、みたいな言い訳はこれぐらいにしておき今日のお題は日本一、高断熱・高気密について、真面目に考えている団体、新住協(新木造技術研究協議会)の総会についてです。

今月初旬に、新住協の総会・勉強会が大阪で開催されました。

場所は梅田スカイビルです。

日本全国から高断熱・高断熱の猛者が大阪に集結!

その数は300名以上!

鎌田先生のお話や会員の方が発表された内容について簡潔にまとめてみました。

 

【換気・空調について】

予算があるのであれば、消音性や意匠性で有利な全館空調・全館換気が良い。

但し、ダクト・機器設置スペースの確保や、将来起こりうるダクト清掃や高額な機器交換も考えて検討する必要がある。

【プランについて】

総二階建てなどの整形な建物は温熱的・構造的に有利。

(同じ床面積であっても外気に触れる表面積が少ない為。)

1階と2階の柱の直下率が高まり、構造が安定する。

但し、総二階の建物は、designが単調になりやすい。designの工夫をして、かっこいい総二階を設計しよう。

 

【樹脂窓】
樹脂窓はアルミと樹脂の複合窓と比べて枠が大きくなるので、冬の南面の日射熱取得が減るが、枠部分の結露防止には有利。

 

【基礎断熱について】

基礎断熱は床下結露・カビの問題を考えると、基礎土間下全面断熱とする。

冷房時、床下エアコンの冷風がコンクリート基礎に当たると、そこで結露が発生する事がある。

鎌田先生曰く、色んなリスクを考えると温暖地(関西も含め)は床断熱がいいんじゃないか。

温暖地(関西も含め)基礎断熱が普及したのは、その昔流行った外張り断熱の影響である。

(まだ完成では無いが、鎌田先生は新しい床断熱を研究中であり、スケッチによる施工方法が発表された)

 

【北海道の工務店さんの事例発表】

北海道の高断熱・高気密の大ベテラン工務店さんの事例発表。現在建築中のモデルハウスは床断熱を採用している。

床下空調を行わず、1階に設置した暖房機1台にて暖房。

その昔、高断熱・高気密住宅がまだ造れない時代、1階に設置した暖房機だけでは不十分だった為、床下暖房が普及した。

その時流行った工法が外張り断熱工法であった。現在、外張り断熱工法のみを行っている設計は無く、また高断熱・高気密住宅を造る事が可能になってきているので、1階暖房機1台でも快適になるのではないか?

実験的にモデルハウスは1階に暖房機を1台設置し、データを取る予定。

 

私の覚書の様な内容ですので、分かりづらいかもしれません・・・。

詳しくお聞きしたい方は、ご連絡宜しくお願い致します。