2012/08/08 | ブログCM分離発注方式(オープンシステム)

CM分離発注方式とは?その3

『CM分離発注』とは限りなく施主さまの気持ちになって、施主さまと共に家をつくる為の方法です。

新築はもちろん、リフォームにおいて従来のようなハウスメーカーさんや工務店さん、リフォーム会社さんなどの『一括請負業会社』に依頼するのではなく、施主さんが直接『専門工事会社』と契約・発注を行って建築を行う方式です。

私たち設計事務所が施主さまとの契約の元、設計・監理を行いながら、施主さまにとって良きパートナーとしてサポートする仕組みの事です。

中間マージンをカットし『価格の透明化』を行い、結果的にはコストダウンが可能な発注方法です。

●本当にコストダウンになるのか?

では、CM分離発注方式にて家造りを行った場合、一括請負いにて工務店さんに依頼するのと比べて『どれくらいのコストダウンになるのか』といったご質問をよく受けます。

このコラムでは以前に手掛けた『マンションリフォーム』の事例を解説致します。

この計画は築16年の鉄筋コンクリート造11階建てのマンションの1戸を改修致しました。

改修内容は全居室の床をクッション付きフローリングから無垢フローリング(ブナ)に張替え、リビング・ダイニング・キッチンの壁・天井の内装をやり替え、洋室×2の壁クロスの張替えを行いました。また、リビング部分は和室・押入れ・収納を解体しリビングを広くし、収納・カウンターコーナーを新設致しました。

リビングの一部の壁は珪藻土を塗りました。この塗り工事は施主さまと工藤住環境設計室が共同に行い、コストを抑えながら質の高い内部空間を実現致しました。

今回の計画にかかった費用は設計監理費用を含めた総額が153万円でした。

一度、工務店さんに見積りをお願いしたところ、190万円程度でしたので、約40万円のコストを抑えることが出来ました。