2014/05/25 | ブログCM分離発注方式(オープンシステム)

分離発注方式による家造り(その4)

前回に引き続き、『分離発注方式による家造り』の解説をさせて頂きます。

工藤住環境設計室が手掛ける住宅設計・監理のほとんどで採用している『分離発注方式』について、詳しく解説致します。

分離発注方式とは新築やリフォームを行う時に通常の場合、一括して工事を請負う工事会社(工務店やリフォーム会社)に依頼するのでは無く、本当に工事を行う各種専門業者に依頼主が直接工事を発注する方式です。

こういった発注方式を採用する事により従来の一括発注方式で必要になっていた、工務店やリフォーム会社の経費・利益を削除する事が可能です。

【専門業者を探すのが大変では? 実際に誰が工事の指揮をとるのか?】

確かに依頼主が上記の事を行うのは非常に無理があります。

そこで、私ども設計事務所がサポートを行います。

実際には一括発注にて行う家造りと同様の流れで工事は進捗致します。

工藤住環境設計室では昨年から分離発注方式を採用し、現在(9月)までにマンションリノベーション(1件)・木造新築住宅(4件)・木造リノベーション(1件)の事例が御座います。

今までは工藤住環境設計室が設計・監理を行い、工事については工務店に『一括発注』をしておりました。

分離発注方式を行う今、この時とのコストを比較する事により、一括して請負を行う工務店・リフォーム会社の経費・利益の割合がわかります。

現在まで手がけた建物において、分離発注方式を行い専門業者の見積りを集計し建築コストを算出、それに工藤住環境設計室の報酬である設計・監理・CMマネージメント費用をプラスした場合でも、一括して工事を発注した場合よりコストカットを行う事が実現しております。

工藤住環境設計室が手掛ける分離発注方式のメリットはコストを下げる事だけでは御座いません。

設計事務所(一級建築士事務所)による監理が家造りでは非常にメリットが御座います。

工事を直接行わない設計事務所が依頼主にかわって工事をチェックし、専門的な立場から工事に指示を行います。

また、依頼主の変更・追加の要望により工事金額が増える事が御座います。

その場合でも、適切な金額なのかを設計事務所がチェックを行います。

このコラムでは分離発注方式を行った場合の具体的な金額や、掘り下げた内容については書くことは出来ませんが、個別に家造り相談を行っております。