2012/08/12 | ブログ住宅設計のコツ

2階リビングを考える

おうちを計画する時にリビングの位置を、当たり前の様に1階に計画していませんか?

敷地や周辺環境などの条件によって、必ずしも1階リビングが良いとも限りません。

場合によっては二階リビングがとても良好な住環境になることもあります。

例えば隣家の影響を受けにくい2階にリビングを配置することにより、1階と比べて格段に採光が取りやすくなります。

通風においても地上面からある程度の高さがあるので有利になります。

また、梅雨時期などは2階と比べて1階の方がジメジメした環境となります。

工藤住環境設計室では、リビングをお家の中で一番良い環境に配置することをおすすめしています。

リビングを2階に配置する事によって、寝室や子供室などの個室が1階に配置されることが多いのですが、寝室などの個室は『寝る為の部屋』と位置づけて考えると、それ程良好な住環境にする必要が無いのではと考えます。

何より、『人が集まり過ごす部屋』を一番に考えた時、2階リビングが良い配置だと思います。


写真は工藤住環境設計室が以前に手掛けた、宝塚市に建つ『売布きよしガ丘の家』です。

2階リビングを採用した事によって、屋根裏部分をリビングに取り込み、勾配天井やロフトを設けることが出来ます。

2階リビングからやロフトは、一階と比べて格段に眺望が良く、宝塚市内を一望出来ます。

『2階リビングはキッチンからのゴミ出しが大変!』といった事を解消する為に、キッチン側面に勝手口を設け、一時ゴミ置き場をつくりました。

また、2階に設けた浴室は風通しが良く『いつもカラッとしています』と、奥さまが仰っておられました。

2階リビングにしたことによってのデメリットとして階段の登り降りが多くなるのですが、これも良い方向としてとらえれば『足腰を鍛える!』。如何でしょう!?

工藤住環境設計室では2階リビングにした場合でも冬は暖かく、夏は涼しいリビング空間を設計致します。

高い断熱性能を備えるのは勿論のこと、風の通り道や夏場の日射遮へい・冬場の日射の取り込みを建築設計に取り入れています。