2012/10/11 | ブログ住宅設計のコツ

二世帯住宅について考える

今回は二世帯住宅についてお話致します。

複数世帯住宅の代表である二世帯住宅。

親世帯は加齢に伴って健康上の不安も大きくなるので、傍に子供たちがいると安心。

また、共働きが多い子世帯にとっては、子供の面倒を親にみてもらうことも可能です。

ただし、親子であっても、お互いの暮らしを尊重した住み方でなければ、住み始めてからギクシャクしかねません。

まず「住み方」をイメージして、その家族に適した住み方を選択しましょう。

「住み方」には・完全同居型(寝室以外、すべて一緒に使用)・一部共用型(玄関や客間、寝室などどこか一部を共用)・完全分離型(2世帯が独立してヒド階や隣合わせに住む)の3タイプがあります。

完全同居型では、どこにいても視線が合うようなつくりでは、お互い息が詰まります。

ただ広いリビングではなく、ちょっと視線を遮れるコーナーなどをつくっておきましょう。

また寝室には、気が向いたときにお茶を飲める程皮の設備を備えておくと良いでしょう。

一部共用型では、日常よく使うキッチン・ダイニング・浴室・洗面所・トイレは専用にし、玄関や客間などを共用にすると、世帯ごとの独立性を保ちつつ自然に顔を合わせる機会も出来、つかず離れずの関係で住めます。

親が元気なうちは、完全分離型が双方に気兼ねがなくて良いといわれますが、介護が必要になったときにはかえって不便です。

普段は使わないそれぞれの空間を繋ぐ廊下などを設けておくと、緊急時には効力を発揮します。

双方の生活リズムを考え、間取りを決めることも重要です。

親世帯と子世帯では生活のリズムが違うので、音の問題がトラブルのもとになりかねません。

親の寝室のに子世帯のリビングダイニングやキッチンを重ねないことや、浴室やトイレも排水の音も配慮する必要が有ります。